イギリスにはいくつかのスーパーマーケットのチェーンがあります。そしてそれぞれには客層があります。すなわち、端的に言えば社会階層に応じて行くスーパーマーケットが分かれます。あ、あの人はWaitroseの袋をもっている… だからそれなりの人なんだろうな… という具合です。日本でも、デパートで買い物する人はお金持ちのイメージがありますよね。似たようなものです。以下では、Newcastleにあるイギリスの代表的なスーパーマーケットを階層順で紹介します。
クラスA
Waitrose
Waitrose（ウェイトローズ）は、高級スーパーの一つです。Newcastleでは街の中心部（Eldon Square）や高級住宅地（Jesmond）に店を構えていることがわかります。私は主にEldon Squareにある店を利用していました。もう一つの高級チェーンであるM&Sがプライベートブランドを主に扱っているのに対して、Waitroseにはプライベートブランドの他に様々なメーカー品も置かれています。プライベートブランドではDuchy Originalsシリーズというチャールズ皇太子のブランドラインがあり、オーガニックと品質にこだわっているらしく、確かに美味しいです。牛乳なんかはコクがあってほぼこのラインの商品を買っていました。
Waitroseではカードを作ると、無料でコーヒーや紅茶を飲むことができます。買い物の帰りにカフェラテを飲みながら帰宅することができます。寒い冬には温かいサービスです。
Marks & Spencer
Marks & Spencer（マークスアンドスペンサー）は、もう一つの高級スーパーチェーンです。M&Sと略されます。Newcastleでは街の中心部（Eldon Square）にあります。ここでは食品だけではなく、衣服や食器、生活用品など様々なものを手に入れることができます。Marks & Spencerの特徴は扱っている商品がプライベートブランドのものが圧倒的に多いということです。プライベートブランドとは、店自身が自分のブランドで商品開発をして販売する商品で、日本でもイオンやセブン-イレブンなどが販売しています。
クラスB
Sainsburys
Sainsbury’sはイギリスの3大スーパーマーケットチェーンの一つです。クラスを選ばず、いろいろな人が利用していますが、主な客層は中級層です。私がNewcastleにきて1ヶ月後くらいにEldon SquareのM&SのとなりにSainsbury’s Localという小さな店ができました。日本で言うところのコンビニくらいの大きさで、23時まで営業しているために、他の店が閉まってしまったときに重宝します。
Tesco
Tescoはイギリス最大のスーパーマーケットチェーンです。客層はSainsbury’sと同様なのですが、イメージとしては少しだけ下というところでしょうか。最大のチェーンだけあって、様々な人が利用しますが、私はなぜか一度も使うことがありませんでした。
クラスC
Morrisons
MorrisonsはTesco, ASDA, Sainsbury’sに次ぐシェアを誇るイギリスのスーパーマーケットチェーンです。客層はSainsbury’sとTescoよりも少しだけ下というところです。Newcastleでは街の中心から少し離れた場所に大きなストアがあります。Open Labのクリスマスパーティー会場の近くだったので、ここでお酒を少し買った記憶があります。
ASDA
ASDAは店舗の規模が大きいです。スーパーマーケットというよりはショッピングセンターと言っても良いかもしれません。自転車なんかも売ってます。客層はMorrisonsよりもほんのチョット下というイメージでしょうか。この辺りのレベルのスーパーマーケットになると、明らかにクラスAの店で売られているものに比べて価格が安くなります。Morrisonsなどと同様に街の中心から離れているので私は利用することがありませんでした。このような店舗は自動車で買い物に出かけるところなのかもしれません。
クラスD
Iceland
Icelandは下層のクラスを客層にしたスーパーマーケットです。値段は安く、冷凍食品を大量に売っています。やはり街の中心には店舗がありません。
Aldi
AldiもIcelandと同じクラスのスーパーマーケットです。地図にマッピングすると面白いのがクラスAからクラスDまでスーパーマーケットのクラスが下がるにつれてその場所が街の中心から外れていくことです。これは、地価の問題と、対象の客層が住む場所に関連していると考えられます。
